お肌の構造と役割

お肌の構造と役割

お肌の構造と役割

お肌の構造と役割を説明します。肌って実際どのようにしてできているのかを知ることは、正しいスキンケアを行うために非常に重要なことです。

肌の表面は表皮、その下には真皮という層がある

肌の構造は、大きく分けると内側の真皮と外側の表皮にわかれています。

表皮には角質層をはじめ、生きた細胞の層がいくつかあり、肌を乾燥や外からの刺激から守ります。

真皮には、肌のハリやみずみずしさを保つ組織や成分が含まれています。

表皮について

肌の表面、つまり皮膚の一番外側は表皮と呼ばれます。

表皮は、肌の内側から基底層(きていそう)、有棘層(ゆうきょくそう)、顆粒層(かりゅうそう)というそれぞれの層をへて、最後に一番表面にある角質層(かくしつそう)と順番に並んでいます。

表皮の一番外側が角質層

角質は肌のゴミみたいに思われていることが多いですが、角質は重要です。

角質層は、表皮の細胞が死んだものではありますあ、肌の約30パーセントの水分を含んでおり、人目に見られている肌というのは角質層なんです。

角質層は肌の内部の水分が外に蒸発しないように乾燥から守ったり、あらゆる外部からの刺激に対してのバリアーの役割を果たします。

セラミドって何?

ちなみに、よく化粧水などに肌をみずみずしくする成分として含まれるセラミドは、角質層のうるおい成分です。セラミド配合の化粧品は、角質層に潤いを与える目的で入れられているんですね。

真皮について

真皮は表皮の下にある組織です。真皮の70パーセントはコラーゲンでできています。美容成分や美肌成分としてよく知られている以下の成分は真皮に含まれています。

  • コラーゲン
  • エラスチン
  • ヒアルロン酸

これらについて詳しく説明していきますね。

コラーゲンは網目状に広がる線維。肌の弾力を支える。

先ほど言った通り、真皮の70%はコラーゲン。コラーゲンは言ってしまえば線維です。1本1本が、網目状になって、肌の内側に張り巡らされています。

コラーゲンは真皮の弾力を維持する成分なんですね。

ゴムのように弾力をもつコラーゲンのおかげで、私たちの肌はもちもち感、つまり「ハリ」を保つことができます。

線維を作り出す線維芽細胞という細胞から作られ、古くなったコラーゲンは酵素などで分解されて入れ替わります。(この入れ替わりを代謝、またはターンオーバーと言います。)

コラーゲンが減少してしまったり、変質してしまうと、肌から張りが失われ、しわの原因となってしまいます。こういった現象が、年を取ることで起こってしまいます。

エラスチンは網目のつなぎ役。肌の弾力を支える。

エラスチンは、コラーゲンの網目と網目をつなぎ合わせて支える線維です。エラスチンは、真皮の約5%を占めています。

エラスチンの減少は、肌の弾性を弱めるため、しわの原因になりかねます。

ヒアルロン酸は網目を埋め尽くす”ぷるぷる”ゼリー

ヒアルロン酸は、肌の「みずみずしさ」を保っています。

ヒアルロン酸は水分を含む力がとても強いため、肌の水分量を保つだけでなく、ひじやひざなどの関節の潤滑油として、または目の水分量を保つ成分として体のあちこちで使われています。

ヒアルロン酸は、コラーゲンの網目と網目の隙間を埋め尽くすゼリー状のプルプルとした成分です。このゼリー状の質感は、コラーゲン同様、肌の弾力も支えています。

よく美容整形などでヒアルロン酸注射という言葉を耳にするため、なじみがあるこの成分ですが、美容的な施術を受けなくても、もともと肌の中に存在します。

ヒアルロン酸は水分を含む力がとても強いため、ヒアルロン酸が多ければ多いほど真皮はみずみずしくなります。あかちゃんの肌がみずみずしいのは、このヒアルロン酸がたっぷりとあるおかげです。

ヒアルロン酸は肌の中で作られてから、2~3日で代謝しますが、ヒアルロン酸も年齢の経過とともに作られる量が減っていってしまいます。

また、ヒアルロン酸の生成には糖質が必要なため、糖質制限ダイエットなどを行って糖質が不足した状態になると、ヒアルロン酸の生産が一時的に妨げられてしまい、真皮のヒアルロン酸量は低下してしまいます。

これにより、肌はみずみずしさを失ってしまいます。(糖質の摂取を再開すれば再び生成されます。)

参考文献: 吉木伸子 著「スキンケア基本事典」

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