肌のハリとかツヤとかっていったい何からできているの?肌の張りや弾力は、皮膚の層の一番外側の表皮と、その下にある真皮が大きく関係しています。
コラーゲンとエラスチンは肌の張りと弾力を生むタンパク質
肌は組織が層になってできています。真皮層には網目状に張り巡らされたコラーゲンがあり、その網目部分をしっかりとつなぎとめているのが、ゴムのように伸び縮みするエラスチンです。
このコラーゲンとエラスチンがしっかりとしていることが肌の張りと弾力を生み出しているんです。コラーゲンというワイヤーを一本一本エラスチンというクリップでとめて、網目状の金網をつくって、それが肌を支えているんですね。
コラーゲンの網目に満たされたヒアルロン酸が肌のもちもちの原因
コラーゲンでできた網目の中には、糖質でできたヒアルロン酸が存在しています。
糖質制限ダイエットで肌の張りが失われてしまうのは、糖質を制限することでヒアルロン酸が一時的に失われてしまうのが原因です。
コラーゲンの中にヒアルロン酸がたっぷりと満たされていると、赤ちゃんの肌のようにもちもちプクプクの肌になります。赤ちゃんはこのヒアルロン酸がたっぷりとあるんです。
さらに表皮の一番外側の角質にはセラミドという細胞間脂質が満たされています。セラミドには、肌から水分が失われるのを防ぐ効果があります。
内臓も血液も筋肉も肌も、すべて主成分はタンパク質でできています。
肌の弾力を生むコラーゲンもエラスチンも、形状は違うものもどちらもタンパク質の一種です。
全ての肌の土台がタンパク質でしっかりとして初めてこれらの成分が活きて肌の張りやツヤ、弾力を出しているんですね。
コラーゲンって年齢とともに減るものなの?
コラーゲンといえば、すっぽん鍋や鶏スープでできるゼラチンなど、コラーゲン入り●●って一時期とても流行りましたよね。そもそもコラーゲンって、年齢とともに失われてしまうものなのでしょうか?
意外なことにコラーゲンの量のピークはけっこう遅くて35~36歳で迎えるといわれています。そのため、実際は60代の人のコラーゲン量も20代の人のコラーゲン量もそこまで変わらないというのが事実。
すると、肌の張りやツヤはコラーゲンの量で決まるものではないということがわかりますね。では一体肌の張りやツヤが失われる原因はどこにあるのでしょうか?
肌の衰えはコラーゲンの量ではなく、質に原因があった
コラーゲンブームが広がると、「コラーゲンは食事から取り入れても実は意味がない」といった言葉も知れ渡りました。その通りで、肌の張りはコラーゲン量で決まるのではなく、肌にあるコラーゲンの質によって決まるからなんです。
肌にあるコラーゲンの寿命は約20年から30年。とても丈夫ですよね!つまり、20代、30代の肌にあるコラーゲンは、生まれた時のものからほとんど同じ物なんです。
しかし、この古いコラーゲンは、分子同士が架橋と呼ばれる結合を起こして固くなってしまい、その弾力性を失ってしまうんです。固くなってしまったコラーゲンは分解しにくいので古いまま残ってしまい、肌はだんだん張りと弾力を失っていく…という悲しいことが起きているんですね。
コラーゲンの入れ替えには、良質なタンパク質を食事で摂取するしかない。
新しいコラーゲンを作り、古いコラーゲンと置き換えるには、日々の食事でアミノ酸バランスの良いタンパク質をしっかりと取り入れ、その代謝サイクルをアップさせることが非常に重要なんです。
一日でも必要なタンパク質量が摂取できていないと、コラーゲンの合成量はがた落ちしてしまい、コラーゲンの分解量が合成量を上回ることで少しずつ肌のコラーゲンが失われていきます。これは、ネズミを使った動物実験でも実証されている研究結果なんだそうです。
必須アミノ酸を含む高タンパク食材についての記事はこちら
タンパク質不足は肌の潤いを失ってしまう大きな原因に!
コラーゲンと違い、肌のみずみずしさを生み出すヒアルロン酸は年齢とともにどんどん失われてい言ってしまいます。ヒアルロン酸は肌の水分量をキープする役割なので、これが失われると肌の老化につながってしまいます。
ヒアルロン酸もコラーゲンと一緒で、一日でも必要なタンパク質量が摂取できていないと、ヒアルロン酸の合成量はがた落ちしてしまいます。
なぜなら、ヒアルロン酸を生成する酵素がタンパク質でできているからなんです。
ヒアルロン酸は、生成されると半日から数日で分解されてしまうため、代謝が早いんです。古いものが新しいものに交換されるときに、新しいものが生成できなければ、ヒアルロン酸は肌からどんどん失われて行ってしまいます。
日々のタンパク質の摂取は、美容にとって生命線!毎日しっかりと摂るようにしよう!
美しくてハリのあるみずみずしい肌。その裏には、タンパク質が大いに関係していたんですね。
一日に必要なタンパク質量は最低でも【自分の体重 × 1g】と言われています。
これが意外と難しいんです。なんせ1日納豆のパック4~7個分ですからね。
食事からしっかりとるのがベストですが、難しい方はプロテインパウダーなどを利用し、
毎日しっかりとお肌のためのタンパク質ケアをしてあげましょう。
タンパク質やプロテインについての記事もぜひ参考してくださいね!
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